リバモアからの義援金、香取市へ。
2012/01/26
去る1月19日(木)、旧姉妹都市市民の会の副会長(*当時)4名が香取市役所を訪問しました。四街道の姉妹都市である米カリフォルニア州リバモア市からいただいた義援金を届けるためでした。 昨年3月11日に起きた東日本大震災に胸を痛めたLYSCO(リバモア・四街道姉妹都市市民の会)の皆さんから、ぜひ義援金を送りたいという申し出があり、昨年10月の四街道来市の折に、千羽鶴とともに直接頂戴しました。
しかし、四街道は比較的軽微な被害に留まりました。いただいた義援金をより有効に活用することを考え、四街道より被害が甚大な県内の街にお届けすることにしました。その中でも香取市は、過去にリバモアからの訪問団が旧佐原市の伊能忠敬記念館や香取神宮を訪問したこともあり、親しみを感じていました。 そのような経緯から、YOCCA発足前にリバモアから義援金の打診を受けた旧姉妹都市市民の会の理事による、このたびの香取市役所訪問となりました。
市長室にて、香取市の宇井成一市長にご挨拶。市長より、香取市の被害の根深さをお話いただきました。
「被害状況は、昨年の3月からほとんど変わっていません。傾いていた電柱がまっすぐになったくらいです」。市長は開口一番、窮状を訴えました。 香取市は、市内の建物約6200棟が全壊・半壊・一部損壊しました。
そして被害をより大きくしたのが「液状化」でした。JR佐原駅周辺や市役所より北側の東京ドーム約750個分、約3500ヘクタールもの広大な土地が液状化しました。建物は平均して40センチから45センチ沈み、深いところでは80センチも沈んだとのことです。震災後1ヶ月間断水が続き、今もなお水道の状況は悪いままです。
「復旧は、数年では終わりません。これから何十年も、この状況と戦っていかなくてはならないんです。まさに生き地獄です」 このような惨状に一行は恐縮しながらも、義援金を宇井市長に渡しました。
宇井市長より、今後は声をかけて頂ければ四街道市国際交流協会への協力もしていく旨の嬉しいお言葉も頂きました。
この後、別室で香取市国際交流協会の皆さんとご挨拶し、香取市の貴重な文化財を生かした国際交流についてお聞きしました。
深い傷を負っても、なおも国際交流を続ける香取市国際交流協会の皆さんに敬意を抱きながら、市役所を後にしました。
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